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paperChart「令和」対応について

2019年5月に改元されました。多岐にわたたる業務ソフトウェアに対応が必要と思います。 西暦、和暦の使用状況は施設によると思いますが、paperChartでは混用している施設でも問題なく使用できる工夫が見られます。 本ページでは、paperChartの新元号対応についての実験結果と対応法についてまとめます。 ちなみに、対応は数行の追加のみなので各自エディタで書き込んでいただけば問題ありませんが、苦手な方のために、専用ツールを作りました。 あくまで自己責任でご活用ください。



paperChartの和暦・西暦換算の仕組みについて

換算のための情報は「CONF」フォルダの「calcnf.txt」冒頭部分にあります。 越川先生のコメントにあるとおりですが、 「和暦の英大文字表記」、「英小文字表記」、「日本語2文字表記」、「日本語1文字表記」に対して、「元年の前年の西暦4桁」を代入するだけです。 後は「一般情報」に和暦つきで入力するとpaperChartが内部的に西暦に換算してくれます。

R = 2018;
r = 2018;
令 = 2018;
令和 = 2018;



前後の挙動について

まず、和暦の入力方法ですが、「○×元年」は受け付けられません。必ず数字の「1」年で入力する必要があります。これは各施設で周知が必要です。 次に、旧元号と新元号の取り扱いですが、改元後も旧元号による入力は有効です。そのため、平成31年6月1日なども正常に西暦に変換されるはずです。 ただし、当然ですが、生年月日に未来の日付を入力すると異常な年齢が出力されます。



運用前の各施設でのテストについて

paperChartは非常に柔軟にカスタマイズ可能なため、各施設独自の日付処理なども存在する可能性があります。 必ず、各施設で運用系と切り離したテスト系でテストしてから運用系に適用するようにしてください。
日付処理に関しては高度に管理されているはずの戦闘機などでも問題が起きた事例がありますので慎重に対応してください。OSの日付を進めるなどのテストも必要かもしれません。 また、実際に改元後にはスタッフへの周知なども含めてトラブルになる可能性もあるので注意してください。



paperChart新元号対応ツール

必ず、paperChartをコピーして、運用系と切り離した上でテストしてください。
以下のリンクからダウンロードし、解凍後、「gengo.exe」をpaperChartのCONFフォルダの中にコピーしてください。 ダブルクリックで起動すると、calcnf.txtの内容を自動で読み込みます。 「書き換え」ボタンをクリックすると変更が適用されます。
同一ファイルには2度適用できないようになっています。(同一変数への代入はpaperChart起動不能などのトラブルになるため)
「calcnf_backup0.txt」というバックアップファイルが生成されます。 最後の数字は0から順に自動で振られます。元に戻したい場合は、「calcnf.txt」のファイル名を別の名前(calcnfOLD.txtなど)に変更した上で「_backup0」の部分を削除してください。
なお、実行後、「gengo.exe」は不要なので削除してかまいません。



paperChart新元号対応ツール利用条件

「paperChart新元号対応ツール」、以下本ソフトウェアは、下記の条件のもとでご使用いただけます。
本ソフトウェアは、利用者の自己責任の下、完全に無料でご利用いただけます(ダウンロードに必要な通信費を含みません)。
注意深く作成したつもりですが、すべての環境で正常に動作することを保障するものではありません。
本ソフトウェアを有償で配布することはできません。PCの設定業者さんなどがpaperChartのサポートとして本ソフトウェアを使用することができます。 この場合、常識的な範囲での出張料や施工料を徴収することができます。ただし、必ず、本ソフトウェアそのものは無料で入手できることを明示する必要があります。 本ソフトウェアを使用または、使用できなかったことによる損失の一切を補償いたしません。 本ソフトウェアは、不定期にアップデートします。ご利用の際はできるだけ最新版をインターネットからダウンロードしてください(少なくとも新元号公表後にはアップデート予定)。 本ソフトウェアは、高橋敏克が開発したものであり、越川正嗣先生が開発されたpaperChartとは別のソフトウェアです。お問い合わせは高橋敏克までお願いいたします。

E-mail :contact@shikanomoridc.jp